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金融機関からの「戻利息」があった場合の会計処理
2023.10.31 [Tue]
大阪市都島区に事務所を構える、相続と国際税務に強い村田綜合税務会計事務所です。
金融機関において資金の借換えを行った場合に、貸付金に対して既に支払った利息のうち、払い過ぎた分が戻ってくる場合があります(以下、「戻し利息」と呼びます)。通帳には、「戻利息」「戻し利息」「モドシリソク」などと印字がされると思います。
この場合の会計処理(仕訳)はどのようにすればよいでしょうか?
1.勘定科目
戻し利息は、これまでに支払った利息の返金になります。そのため、利息の支払い時に「支払利息」の勘定科目を使用している場合は、同様に勘定科目は「支払利息」を使用し、かつ貸方に記帳しましょう。
仮に普通預金に戻し利息110円の入金があった場合、
(普通預金)110 (支払利息)110
以上が仕訳となります。
但し、利息の支払い時に、「前払費用」などの勘定科目を使用されている場合は、貸方に「前払費用」を使用することになりますので、留意が必要です。
(普通預金)110 (前払費用)110
※この他、全額返済に伴い、前払費用の支払利息への全額取り崩しが必要となります
2.消費税
支払利息を貸方に計上する場合は、「非課税仕入返還等」、前払費用を貸方に計上する場合は、「不課税仕入(もしくは課税対象外)」となります。いずれの場合でも、消費税額への影響は御座いません。
3.さいごに
通帳に記帳される入出金には、一見すると内容が不明もしくはよくわからないものも良く遭遇するかと思います。その場合でも、内容を理解することが、適切な会計処理を行うために必要となります。
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